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工事写真台帳の作成をエクセルでやる4つの限界|現場写真の整理と貼り付けをなくすには

工事写真台帳をエクセルに写真を貼り付けて作っていませんか?現場ごとの写真整理と台帳作成でよくある4つの限界と、システム化で何が変わるのかを解説します。

はじめに

この記事の要点

  • 工事写真台帳の作成に時間がかかる原因は、台帳を作る作業そのものではなく、現場で撮った写真をどの工事のどの工種か仕分ける前工程にあります
  • 撮影した時点で工事と工種がひもづく仕組みにすると、写真を探す・仕分ける・貼り付けるという3つの作業がまとめてなくなります
  • 工事写真の管理をシステム化する費用は、写真と工事のひもづけ・台帳出力で40万円〜が目安です

「現場でスマホやデジカメで撮って、事務所のPCにコピーして、フォルダで工事ごとに分けて、エクセルに1枚ずつ貼り付ける」——建設・内装・電気工事の現場では、工事写真台帳をこうして作っているケースがよく見られます。

工事写真台帳とは、施工の各段階を撮影した写真を、工事ごと・工種ごとに整理してまとめた書類のことです。完成後には見えなくなる部分を記録として残すためのもので、撮ること自体は簡単でも、整理して台帳の形にする工程に時間がかかります

この記事では、工事写真台帳の作成をエクセルでやるときの4つの限界と、システム化で何が変わるのかを、中小の工事会社の目線でわかりやすく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 台帳作成に時間がかかる本当の原因はどこにあるか
  • エクセルに写真を貼る運用で起きる具体的な問題
  • 撮影から台帳出力までがどう変わるのか

工事写真台帳の作成でよくある4つの限界

① 写真の仕分けに一番時間がかかる

台帳作りで重いのは、貼り付けそのものよりその前の仕分けです。1日で複数の現場を回れば、写真は撮影順に混ざります。事務所に戻ってから「これはA現場の配管、これはB現場の下地」と1枚ずつ見分ける作業が発生します。

数日分をまとめて処理しようとすると、撮った本人でも判別がつかなくなることがあります。判断できない写真は結局現場に確認することになり、そこでまた時間が取られます。

② エクセルが重くなって作業にならない

写真を貼り付けたファイルは、枚数が増えるほど重くなります。数十枚を超えたあたりから、スクロールが引っかかる、保存に時間がかかる、まれに開けなくなるといったことが起きます。

画質を落として軽くする、台帳を複数ファイルに分けるといった対処をすることになりますが、いずれも台帳を作るための作業が増えるだけで、根本は解決しません。

③ 撮り忘れに気づくのが台帳を作るとき

工種ごとに必要な写真がそろっているかは、台帳の形にして初めて分かります。ところがその時点では、すでに次の工程が進んで撮り直せないことがほとんどです。

埋められない箇所が残ると、報告や引き渡しの場で説明が必要になります。撮影の段階で不足に気づける仕組みがないことが、この問題の本体です。

④ 過去の写真を探せない

「3年前のあの現場の写真を出してほしい」と言われたとき、フォルダをたどって探すことになります。フォルダ名の付け方が担当者ごとに違えば、担当者以外には探せません

改修や追加工事の相談を受けたときに過去の施工写真がすぐ出せるかどうかは、そのまま提案のしやすさに影響します。

なぜ台帳作成に時間がかかるのか

根本の原因は、写真と工事情報が別々に管理されていることにあります。

カメラやスマホが記録するのは、日時と画像そのものだけです。「どの工事の」「どの工種の」「どの箇所か」という情報は、撮った人の記憶にしかありません。その記憶を、事務所に戻ってからフォルダ名やエクセルの見出しとして人が入力し直しているわけです。

つまり台帳作成の作業は、撮影時に失われた情報を、後から人の手で復元する作業になっています。仕分けに時間がかかるのも、撮り忘れに気づけないのも、探せないのも、すべてここから来ています。

だからこそ本質は、台帳を作る作業を速くすることではなく、撮影した時点で工事・工種とひもづく仕組みを作ることなのです。

エクセル管理とシステム化後の比較

項目エクセル管理システム化後
写真の仕分け事務所で1枚ずつ見分ける撮影時に工事・工種がひもづく
ファイルの重さ枚数に比例して重くなる枚数が増えても影響しない
撮り忘れ台帳作成時に発覚必要な工種の未撮影が分かる
過去の写真フォルダをたどって探す工事名・工種・時期で検索

システム化で変わること

撮ったその場で工事と工種がひもづく

現場で工事と工種を選んでから撮影する形にすれば、事務所での仕分けがまるごとなくなります。移動中や休憩時間に撮影分を処理できるため、事務所に持ち帰る作業が減ります。

台帳はボタン1つで出力できる

必要な写真がひもづいていれば、工事単位・工種単位で並べた台帳をそのまま出力できます。貼り付けとレイアウト調整の作業がなくなるため、これまで数時間かかっていた作業が短くなります。

撮影漏れを現場にいるうちに確認できる

工種ごとに撮影すべき箇所を登録しておけば、まだ撮っていない項目が現場で分かります。撮り直せるタイミングで気づけるようになるのが、一番大きな違いです。

過去の施工写真がすぐ出せる

工事名・工種・時期で検索できるため、改修や追加工事の相談を受けたその場で過去の写真を出せます。担当者以外でも探せるので、引き継ぎや不在時の対応も楽になります。

具体例:写真整理に毎週半日かけていた会社のイメージ

たとえば、内装工事を月10件ほど手がける会社があるとします。現場監督が撮った写真を事務担当がPCにコピーし、フォルダで仕分けてエクセルに貼り付ける——この作業に毎週半日ほどかかっていた、というのはよくある話です。

撮影時に工事と工種を選ぶ形に変えると、仕分けの工程がなくなり、台帳は出力するだけになります。事務担当の作業が減るだけでなく、撮り忘れが現場で分かるようになるため、後追いの手戻りも減ります

システム化でできること(主な機能)

工事写真の管理をシステム化する場合、たとえば次のような機能が考えられます。すべてを最初から作る必要はなく、御社の業務に合わせて必要なものだけを組み合わせます。

  • 工事・工種のマスタ管理:工事ごとに必要な工種を登録
  • スマホからの撮影・登録:工事と工種を選んで撮影し、そのまま登録
  • 撮影状況の確認:工種ごとの撮影済み・未撮影を一覧表示
  • 写真台帳の出力:工事単位・工種単位で並べた台帳を作成
  • 検索:工事名・工種・撮影時期で過去の写真を絞り込み
  • コメント・補足の記録:写真に施工箇所や補足を添えて保存

工事写真とあわせて見直したい業務の例

現場の写真は、原価や案件の管理と地続きです。次のような業務に心当たりがあれば、各記事もあわせてご覧ください。

小さく始めるなら、どの機能から

おすすめは、一番時間を取られている工程ひとつから始めることです。工事写真なら、多くの場合撮影時に工事・工種をひもづけることから始めるのが効果を実感しやすいポイントです。ここが変わるだけで、事務所での仕分け作業がなくなります。

そこで効果を確認してから、台帳の出力形式 → 撮影漏れのチェック、と段階的に広げていけば、無理なく投資を回収しながら進められます。

相談前に準備しておくとスムーズなもの

お問い合わせの前に次のものをご用意いただけると、より具体的なご提案ができます。「まだ何も決まっていない」段階でのご相談も歓迎です。

  • いま作っている工事写真台帳のエクセル(レイアウトが見えると設計が早く進みます)
  • 工種の分け方(自社での呼び方、工事の種類ごとに変わるか)
  • 撮影に使っている機器(スマホ・デジカメ)と、現場で電波が入るかどうか
  • 月の工事件数・1現場あたりの撮影枚数などのおおよその規模感
  • いつ頃までに・どのくらいの予算で進めたいかのご希望

よくある質問

Q. 工種の分け方が会社ごとに違いますが、対応できますか?

A. できます。工種の名称や区分の細かさは会社ごと・工事の種類ごとに違うのが当たり前なので、御社で普段使っている呼び方をそのままマスタに登録する形で設計します。決まった分類に業務を合わせていただく必要はありません。工事の種類によって工種の一覧を切り替えることもできます。

Q. 現場は電波が悪いのですが使えますか?

A. 撮影と入力は端末側で完結し、電波が入る場所で送信する形にすれば運用できます。地下や山間部など通信が不安定な現場が多い場合は、その前提で設計する必要があるため、実際の現場状況をお聞かせください。

Q. 台帳のレイアウトは今のままにできますか?

A. できます。いま使っている台帳のエクセルをもとに、同じ並び・同じ項目で出力する形に合わせられます。提出先ごとにレイアウトが違う場合も、複数の形式を用意できます。

Q. 撮りためた過去の写真はどうなりますか?

A. フォルダの分け方が工事ごとに整理されていれば、取り込みを検討できます。データの状態によって手間が変わるため、実際のフォルダ構成を見せていただいたうえで、どこまで取り込むかをご相談しながら決めていきます。

Q. 費用はどれくらいかかりますか?

A. 内容によりますが、写真と工事のひもづけ・台帳出力を中心としたもので40万円〜が目安です。撮影漏れのチェックや原価管理との連携まで含めると、機能が増えるぶん費用も上がります。詳しくは料金ページをご覧ください。

まとめ・次のアクション

工事写真台帳の作成をエクセルでやるときの限界は、次の4つです。

  1. 写真の仕分けに一番時間がかかる
  2. エクセルが重くなって作業にならない
  3. 撮り忘れに気づくのが台帳を作るとき
  4. 過去の写真を探せない

原因は、写真と工事情報が別々に管理されていて、撮影時に失われた情報を後から人の手で復元していることにあります。撮った時点で工事・工種がひもづく仕組みにすれば、仕分け・貼り付け・探す作業がまとめてなくなります。

「うちの写真台帳、システム化したらどう変わる?」という相談も大歓迎です。いま作っている台帳をお見せいただければ、規模感に合わせた現実的なご提案をいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。


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