業務システムの保守費用の相場はいくら?中小企業の現実的な目安と月1万円でできること
業務システムの保守費用の相場は「開発費の10〜15%/年」と言われるが中小企業には高すぎる。月1万円〜の現実的な保守で何ができるか、内訳と抑えるコツを解説します。
はじめに
この記事の要点
- 一般的な相場「開発費の10〜15%/年」は、大規模システム前提の数字
- 中小企業の小さな業務システムなら、月1万円〜の保守で現実的に運用できる
- ビズシスの保守は月1万円〜(サーバー実費・バックアップ・不具合対応・軽微な調整を含む)
業務システムの保守とは、システムを安定して使い続けるための維持活動のことで、サーバーの維持・データのバックアップ・不具合の修正・小さな調整や相談対応などが含まれます。
「システムを作るお金は用意できる。でも、毎月の保守費用がいくら取られ続けるのかが怖い」——業務システムの相談で、開発費と同じくらい多いのがこの不安です。
検索して出てくる相場記事には「保守費用は開発費の10〜15%が年間の目安」と書かれています。300万円のシステムなら年30〜45万円、月に直すと2.5〜4万円弱。しかもこれは大手の相場観で、実際にはもっと高い月額を提示されることも珍しくありません。「そんなに払い続けるのは無理」と、システム化自体をあきらめてしまう中小企業もあります。
この記事では、保守費用の一般的な相場のカラクリと、中小企業の小さな業務システムなら月1万円〜で現実的に何がまかなえるのかを、内訳まで具体的に解説します。
この記事を読むとわかること
- 「開発費の10〜15%」という相場が生まれる理由と、中小企業にそのまま当てはまらない理由
- 保守費用の内訳(何にお金がかかっているのか)
- 月1万円〜の保守でできること・できないこと
保守費用の一般的な相場と、そのカラクリ
よく言われる相場:開発費の10〜15%/年
システム業界では昔から「年間保守費は開発費の10〜15%」という目安が使われます。1,000万円のシステムなら年100〜150万円。大手のシステム会社なら、月額数万〜数十万円の保守契約が普通です。
これは嘘ではありません。ただしこの相場は、専任の担当者が定期報告を行い、24時間監視や電話サポートまで含む「大きなシステムの保守」を前提にした数字です。
中小企業の小さなシステムに、その相場は当てはまらない
数十万〜100万円台で作った業務システムに、大企業向けと同じ保守体制は必要ありません。使う人は数人〜十数人、業務時間は平日の日中、扱う機能は在庫や受注の管理——この規模なら、保守でやるべきことはずっとシンプルになります。
問題は、相場記事の数字だけを見て「保守だけで年30万か…」と誤解し、システム化自体を見送ってしまうことです。規模に合った保守なら、費用はひと桁変わります。
保守費用の内訳——何にお金がかかっているのか
「保守費」とひとくくりにされがちですが、中身は分解できます。
- サーバー・ドメイン等の実費:システムを動かす場所代。小規模なら月数千円程度
- 死活監視・バックアップ:システムが止まっていないかの監視と、データの定期バックアップ
- 不具合対応:エラーが出た・動きがおかしいときの調査と修正
- 小さな調整・相談:「この項目を増やしたい」「使い方がわからない」への対応
- 環境の維持:SSL証明書の更新
大手の保守が高いのは、ここに専任担当者の人件費・定期報告・24時間対応が乗るからです。逆に言えば、そこを規模相応に絞れば、中小企業の業務システムの保守は月1万円〜から成立します。
相場と現実的な保守の比較
| 項目 | 一般的な相場(大手・大規模) | 中小の小規模システムの現実 |
|---|---|---|
| 目安 | 開発費の10〜15%/年 | 月1万円〜 |
| 監視 | 24時間365日 | 営業時間ベースの死活監視 |
| 対応 | 専任担当・定期報告つき | 必要なときに調査・対応 |
| 前提規模 | 数百万〜数千万円のシステム | 数十万〜100万円台のシステム |
月1万円〜の保守でできること・できないこと
できること
- サーバー・ドメインの維持と、システムが動き続けている状態の確保
- データの定期バックアップ(万一のときに復旧できる状態を保つ)
- 不具合が起きたときの調査・修正
- 軽微な調整や、使い方の相談
つまり「作ったシステムを安心して使い続けるための最低限」は月1万円〜でカバーできます。
できないこと(別費用になるもの)
- 新しい機能の追加開発(画面の追加・大きな仕様変更)
- 他システムとの新規連携
- 大幅なデザイン変更
ここを混ぜて「保守の範囲内で何でもやってもらえる」と期待すると、後でもめる原因になります。保守は現状維持+小さな調整まで、機能追加は都度見積です。
保守を切るとどうなるか
「動いているんだから、保守はいらないのでは?」という考え方もあります。正直に言えば、何も起きなければ問題ありません。ただし、次のリスクを自社で持つことになります。
- サーバーやSSL証明書の更新が漏れて、ある日突然使えなくなる
- 不具合が出たとき、中身を知っている人がどこにもいない(調査から依頼すると、保守費より高くつくことが多い)
- バックアップがなく、データが消えたら戻せない
とくに業務システムは、止まると業務そのものが止まります。月1万円は「何も起きない月」には無駄に見えますが、止まったときの損失と比べるのが正しい見方です。
具体例:保守なし運用で高くついた会社のイメージ
たとえば、保守契約なしで数年使っていたシステムが、サーバーの更新切れである日突然止まったとします。開発した会社とは疎遠になっており、別の会社に調査を依頼すると「中身の把握から始めるので調査だけで数十万円」。復旧までの数日間、受注業務は電話とメモで凌ぐことに——。
保守契約があれば、更新は事前に処理され、そもそも止まりません。保守費用は「毎月の出費」ではなく「業務が止まらないことへの支払い」だと考えると、判断を誤りにくくなります。
保守費用を抑える2つのコツ
- 保守の範囲を契約前に書面で確認する——「何が含まれ、何が別費用か」が曖昧なまま契約すると、割高な保守や追加請求の原因になります
- システムを必要以上に大きく作らない——機能が多いほど保守対象も増えます。一番困っている業務に絞って小さく作れば、開発費も保守費も下がります
相談前に準備しておくとスムーズなもの
保守や費用のご相談の前に、次がわかると話が早く進みます。「まだ何も決まっていない」段階でのご相談ももちろん歓迎です。
- いま使っている(または作りたい)システムの規模感(利用人数・業務内容)
- 現在ほかで保守契約がある場合はその内容と金額
- 月々いくらまでなら無理なく払えるかのご予算感
よくある質問
Q. ビズシスの保守費用はいくらですか?
A. 月1万円〜が目安です。サーバー等の実費、バックアップ、不具合対応、軽微な調整・相談までを含みます。システムの規模や求める対応スピードによって変わるため、内容とセットでご提示します。詳しくは料金ページをご覧ください。
Q. 他社で作ったシステムの保守だけ頼めますか?
A. 内容によります。まず現状のシステムを拝見して、引き受けられる範囲を率直にお伝えします。中身の把握が難しい場合は、保守を引き受けるより「業務に合わせて作り直す」ほうが結果的に安く済むケースもあり、その場合は正直にそうご提案します。
まとめ・次のアクション
業務システムの保守費用について、押さえるべきポイントは4つです。
- 「開発費の10〜15%/年」は大規模システム前提の相場。中小の小さなシステムには当てはまらない
- 規模に合った保守なら月1万円〜で、サーバー維持・バックアップ・不具合対応までカバーできる
- 保守は「現状維持+小さな調整」まで。機能追加は別費用
- 保守なし運用は、止まったときの損失と比べて判断する
「いま提示されている保守費が妥当か見てほしい」という相談も歓迎です。規模と内容をお聞かせいただければ、率直にお答えします。まずはお気軽にお問い合わせください。
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